拙宅の回りには果樹園が広がる。のどかな田園の一角なのだ。田舎者と嗤うがいい。
これは杏子か桃か、美しいものである。
これは梨である。なぜ梨の花と知っているか、と問われれば、秋に実が成っていたからと答える。
やつらも顔を出してきた。天ぷらで喰える、と聞くが敢えて喰うまでもないと決めて喰ったことがない。
ここで僕が「丘」と呼んでいる丘に向う。丘には、それはそれは美しい、まぼろしの世界の風景のような小径が続いているのだ。
葉桜の下、小径を彩る水仙たち。
小楢とクヌギは間もなく芽吹くだろう。新緑の頃、秋の紅葉の頃、何時来ても美しい小径なのだ。
丘の上につづく花のトレイル。
振り返っても美しい。
まぼろしから醒めやらぬうちに、湖の畔に出る。
湖畔の桜が水面に映える。僕は夢の中をたゆとうているのだろうか。
湖を半周ほどまわって、尾根に取り付く。遊歩道のように整えられているのだ。
赤松林の中を、はぁはぁ。えっ? だっておいらランしてるし。アキレス腱もハムストリングスも伸びっぱなしだし。
あれも出てきた。
芥子望子山山頂の桜は、三分咲きぐらいか。来週末が満開と見た。酒を携えて来るのだ。彼方に常念岳、鍋冠山、さらには三月におとのうた天狗岩。
山頂のお地蔵様にご挨拶申し上げ、下山路へ。一部アスファルト区間があるので、膝を虐めてやろう。そして今日のランの本当の目的.... そう、僕がなぜ平地を走らず起伏のあるルートを選んだ本当の理由....
ぐぬぬぬぬ。あと数日待てと云うのか! 今宵の肴に、と当てにしておったのに、ぐぬぬぬぬ。
何の成果も得られぬまま、前の記事でご紹介した、塩倉山・海福寺の前を通り....
塩倉池では雨がぽつぽつ、小さな円を広げている。写真中央が海福寺のしだれ桜。
もう少し走り込んだら、春も爛漫。たらの芽も収穫。天ぷらで一杯。
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