2014年11月9日日曜日

晩秋の戸谷峰ハイク






広葉樹の森は、まだ色づいた葉を残していた。品庄沢という小さな沢沿いの道だ。僕はこの小径を辿って、戸谷峰という里山の尾根に向っていた。






 



松本市三才山稲倉のR254から戸谷峰を眺める。家々の庭先の柿の梢がすっかり葉を落として、だいだい色の実だけが重そうにぶら下がっているこの季節。山麓の落葉松は色づきのピークだが、戸谷峰の上の方は冬支度が済んだと見えて色彩はもうない。

戸谷峰(1629.3)は、美ヶ原の北寄りにある里山で、地元でも名を知らぬ人が多い。それでも美ヶ原高原ロングトレイルの整備で、歩く人も増えたようだ。

ハイキングコースは、三才山トンネルにも近いドライブイン前から道が付けられている。前の冬に歩いてみたら、まあ歩きやすい小尾根の道だった。僕は今回、違う尾根を選んだ。西尾根と勝手に呼んでいる長い尾根で、品庄沢の奥から取り付くことができる。稜線に乗ったらハイキングコースに合流して山頂を往復。帰りは西尾根を下るのではなく北西にある本郷山という1322.1mのピークに寄ってから品庄沢に降りる。こうすれば行き帰りで違ったルートを楽しめるグルリップが描ける。







小日向という集落から戸谷峰西尾根の末端を仰ぐ。戸谷峰山頂は西尾根の影になっている。この橋を渡って沢に降り、写真左端の谷を遡る格好で入山する。




落ち葉ふっかふか。





沢の奥から西尾根に取り付く。この日の足元は、ハンワグのクラックセイフティー、ボトムはストームゴージュアルパイン。気温が5-6度、ウエアリングが難しい季節だ。ホムセンの保温インナー上下にウール混のハーフジップシャツ、バックパックにはフリースとソフトシェルを携行。バラクラバは真夏でもかならず忍ばせている。






西尾根の「74鉄塔のコル」に乗る。右奥に見えているピークが帰路に通る本郷山。また送電線の先、対岸の「75鉄塔」が帰りの下降点。





高度を上げていくと、背中に北アの山々が。





落葉の尾根。道はないけれど歩くに困ることもない。





おいお前! 鼻はどうした!?





だんだん頭上が広く感じられるようになってくる。





細い尾根を辿りながら、一般道の通るジャンクションピークを目指す。





ジャンクションピークは5年ぶり。





ここからは赤テープや標識が見られる。誰も居ない。





山頂にも、僕独り。





槍穂高のピークを眺めて、しばし佇む。立山や劔も見えていた。何度も来ていて気付かなかったことは、南の甲斐駒、北岳、間ノ岳、仙丈がくっきり見えていたことだ。





帰路、ジャンクションピークを過ぎて本郷山方面に向う。かなり急な斜面もあって、落ち葉の上を尻セードできるぐらい。






凄く気持ちの良い、里山の時間。






このあと、北へ降りていくハイキングコースを右に見送り、本郷山の山頂へ。





1,200mぐらいまで降りてくると、ふたたび錦の天蓋を仰ぐように。






標高1,000m付近。いい色。




目指す尾根を一本間違えて谷を渡るはめになったりしたが、無事に品庄沢に降りる。沢沿いの小径を小日向集落まで戻り、カブにキックを見舞ってやると、とことこと走り出した。







腹が減っていたので、南浅間の豚骨店「狼煙」の暖簾をくぐる。至福のスープ、正しい真っ直ぐな麺、半熟玉子、替え玉も堪能して満腹に。





コースの様子、マップなどは【ヤマレコ】に上げておく。どうぞ、といえるプランでもないが、ご興味おありならばご参考までに。



2 件のコメント:

  1. 遅れました。
    我が家の近くにお山があるだけできっと幸せな気分になれるのではと
    感じた写真ですよ。

    運動ぐらいすればいいじゃん、、、と思うのですが、やっぱ酒ですよ。
    おかげでデブデブになり、体重計を踏めばありえない数字が。

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    1. 師匠今ごろ済みませんです。
      年末年始、おいらもプリン体とかプリン体とかプリン体とか
      摂り過ぎてしまった感がいっぱいであります。
      もし痛みが出たらどうしよう? の恐怖と
      冷蔵庫に残っている塩雲丹の始末と、どちらを選ぶべきでしょうか....

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