偏執手帖
暴飲暴食、時々は、山。
2014年9月25日木曜日
いのりの道、峠道
9月の初旬、いにしえの峠道を歩いた。
京の都から信濃の國善光寺へと至る北国西往還、古代からの街道。
標高1,100mほど。草むす小径は、普段は歩くひとも無いとうかがわせてくれる。
登り始めて間もなく、薮の奥からの視線のような気配を感じた。
何も無い。が、よく見れば茂みの中に石仏。
空にはまだ、夏の気配が残っていた。
この峠道には、いくつもの石仏、神像、石碑が祀られている。いずれも苔むした古いものだ。街道の難所として知られたこの峠を行き交う旅人を見守り、願いを聞き届けてこられたのだ。
木漏れ日の中を4時間。10キロ少し。永きにわたっていのりの込められた美しい空間に身を委ねる。
この日はメレルのスーパーライトというレザーブーツを履いていた。
峠を越えた田園には、蕎麦の花が咲いていた。もうすぐ実をつけて冬を前に収穫となる。
当地では稲刈りの真っ最中。天日に干した新米の味わいやいかに。
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