2016年5月23日月曜日
ああ女王様!
僕はエム気質がとても強いので、女王様が大好きである。
鞭と蝋燭を携えてその御前に跪き、お仕置きをお願いするのである。北アの女王様が居られると聞いて真冬の燕岳に赴き、あるいは南アの女王様にお目にかかるべく正月の仙丈ヶ岳地蔵尾根を這い登り、どちらもテントのポールが折れてしまったという烈風体験、併せて極限の寒さ、地獄のラッセル、顔面の凍傷、かつて、そんなありがたい調教をいただいてきた。
その後、もう真冬の稜線に身を置くことはしない程度の分別をわきまえ、その分、女王様に逢えなくなってしまった寂しさが募っていた春の日、山菜の女王様、あるいは山の女神さまと称されるコシアブラの若芽が手に入った。げひげひげひ、これは美味いのだ。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、大さじ一杯ぐらいの塩を投じ、さっと湯がく。沸騰状態で2分。色鮮やかに、春のみどりがが湯に映える。
湯を棄てて流水を。このまま数分。
固く絞る。水気を切って。
つまみ食いすると、うわわわわと声が出る。
今しか味わえない春の味わい、香りが口腔を満たし、官能的なまでの悦びに震える。
醤油にしようか、ごま和え、味噌和え、いろいろと悩んだが、こぶ茶で和えることにした。少し伸びた芽は刻んでかつ節のせて。
コシアブラのこぶ茶和え、かつ節仕立て、両方を試してみる。いわしの梅酢煮に自家製新生姜の梅酢漬け、木綿豆腐と椎茸の煮物、白ご飯。おっと、みそ汁を忘れた。
いやあ、春が満ちて行きますなあ。
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コシアブラ、美味しんぼの漫画に出てきたような。。。。
返信削除そんなに、美味しいんですか、師匠、どんな感じですか、どんな風にかんじるんでしょうか?
多分一生食べれない私に、その味を師匠の壮絶な文章で味あわせてくださいよ。
こっちには山菜といえば、雪笹くらいでしょうか。あれも美味しいですが、その女王様はさぞすごいのでしょうね、、、、、
何とか、僕にも、その美味しさのかけらだけでも、、、、
アラスカの兄貴。
削除ひと言で表せば、濃密、です。リッチなんです。
昔はコシアブラから油を取って、なんてのが名前の由来だそうですが
この油が、ものすごくリッチなんです。
よく知らないのですが、キスでも
「肩に手を置いて、唇の先だけちょっと触れる」ってのと
「背中に手を回し、顔の真ん中をむさぼり合いながら舌まで絡めて」ってのは
たぶん、ちょっと違うような気がするんです。
こんな違いが、食したときに油っ気のリッチな味わいをまとって
口中いっぱいに広がる、それがほろ苦さとか香りとかちょっとした渋みとか、
そんなものをまとわせながら波状攻撃で続くんです。
「舌まで絡める」のがずっと続く感じです。
女王様と舌まで、っていうのは特殊な状況下で想像も及びませんが
たぶん、違う人生を歩んでいたなら、そういうことも一度ぐらいは....
返信を読んでとても恥ずかしくなっている件。
返信削除ちょっと前まで王道少女漫画を読んでたせいですねそうですね(しろめ
さかしたさん、僕も読み返して、恥ずかしくなってしまいました。
削除うっかり想像してしまったのですが、女王様から
「舌をお出し、喰いちぎってやるから」って云われたら
かなりの確度で失○してしまいます。
しかもその女王様がツインテールだったりしたら、もうだめです。
きっと豚のようにキイキイ泣きながらお仕置きをお願いするんでしょうね。
そしてお仕置きを受けながら「自分はもしかして、少しエムなんだろうか?」
なんて考えてみるんでしょうね。まだまだだなあ....
僕がよく読んでるのは、冴えない主人公が若くて美しい女性に
言葉にできない奉仕を強要されて罵倒された辱めを受けて、
しまいには「奴隷」と呼ばれて....