魚売り場を覗いたら、キハダマグロのあらを見つけた。
脳裏にねこの顔が浮かんだが、あのクソねこに喰わせるぐらいなら俺が喰ってやろうとひとパックを求める。本当にしょうがないクソねこで、カリカリを与えるだけでも贅沢なぐらいなのだ。クソねこの話はまたにして....

下ごしらえをして、炊く。砂糖、酒、みりん。生姜は入れない。火を通してから白出汁、醤油。

澄んだ煮汁にひたる角煮。いいかおり。
庭の山椒の芽を生醤油に漬けたものをあしらった。 うわ。魔界が扉を開ける、うまさ。
我が冷蔵庫には、いや、正確に書くと僕専用の冷蔵庫には、いろいろと邪悪なものが秘匿されている。
これは昨年夏に収穫された紫蘇の実を、青くて柔らかいうちに醤油漬けしたもの。実も、漬け汁も美味い。
おっと、まだあるぞ。
これも邪悪な保存食。数日前、新生姜を梅酢に漬け込んだものだ。穀物酢ではない、梅酢である。2011年に仕込んだ白加賀の梅干づくりで得られた副産物、それがこうして活かされている。
この紅生姜、僕の愉しみのひとつ、豚骨ラーメンの味わいのために用意されたものだが少し分けてもらおう。
たった170円で買い求めたキハダマグロのあらが炊かれて盛られて、ささやかな添え物が至福をもたらしてくれた。
明日は近場で雪遊び。消え去る雪との別れを、せいぜい惜しんでくるとしよう。おやすみなさい。 