芋を植えることを忘れていて、四月に入ってから畑の掘り起こし、石灰、鶏糞と土を整えたのち、20日になってようやく植え付けを済ませる。連休前にこれをやっておかないと、真夏の芋祭りができなくなってしまうのだ。畑と言っても拙宅ボロ屋の庭の一部で、猫の額どころか鼠の掌ぐらいのものだ。戦時中にどこの庭も菜園になっていたように、僕のところもだ。
桜もすっかり散り、何度か雨が降りったり温かい日が続いた。さてそろそろ、と畝の様子を窺う。自室から眺めるとまだ何も起きてはいないようだったが....
五月二日。畝に規則的な地割れというか土のヒビを確認。うほ、土の下から芽が押し上げてる。
と喜んでいたら、翌五月三日には出てきた。今朝のことだ。出てきた出てきた。これが好きなのだ。芽がにゅう、って出て来る前の「にゅ」段階。まだ「う」が発音されていない感じ。
いやあ、実にいのちである。変なことばをタイプしてしまったが、土の下で二週間芽を養い伸ばしてくれてる。毎年のことではあるが、うれしいのだ。
芋の畝の間に植えた枝豆も....
これはまだにゅまで伸びていないので、にだな。
大豆が植えたカボチャは...
おっとややこしいから訂正。せがれの大豆10歳が担当の栗カボチャ。
にゅですよ。
そうだ、僕専用のハーブ園を作ったのだ。ハーブ園というと聞こえが良いが、1mx2mぐらいの別区画。ネギを埋けておいたところへ、あらたに九条ネギと大葉、スイートバジルとルッコラを撒いておいた。
この九条ネギは僕の豚骨ライフの重要メンバーで、家で豚骨を食する時は「湯を沸かしながら青葱を摘む」という究極の葱道楽を叶えてくれる。豚骨ライフについてはあちこちに書き散らしてきたから再録はしないが、いや、近々また書こう。とにかく豚骨ラーメンを作法道理にいただく大切な行いのことだ。
土の表面に変化は?
おぉ、にゅ。
出てきた出てきた。美味しい青葱に育ってくれと期待を混めて発芽を祝おう。
春のにゅ。いいなあ。萌えて萌えてたまらん。
そうだ明日は、にゅならぬにゅうに行ってこよう。テント担いで、山靴履いて。
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